うつ病でもできるアルバイト⑤その3(倉庫内軽作業)
ちょっと疲れが溜まって、今日は寝込んでしまいました~
嫌んなりますね、ホント…
では前回の続きです。
前回、倉庫アルバイトの初仕事として、荷物をトラックに積み込む部署に配属された私。
ところが、うつ病による弱々メンタルとストレス耐性の無さから、早々にギブアップ。
そして派遣会社の社員に退職の意を伝えにいくと、あちらから「違う部署で働かない?」との提案が!
正直乗り気ではなかったですが、「もう少しだけ頑張ってみよう」とその提案を受けることにしたのでした…
新しい配属先は、小型商品の封筒詰め作業です。
ベルトコンベアで商品が入った箱をが流れてきて、そこから商品を一つ一つ取り出してバーコードを読ませて、専用の封筒に入れ封をし、ラベルを貼って、またちがうベルトコンベアに流していくという作業。
よくイメージされる、「ザ・歯車」(笑)といった作業ですね。
でも最初に配属された部署に比べれば天国に思えました。
何故なら、一人ひとり作業ブースが与えられ、黙々と完全に一人で作業することができたからです(多少のコミュニケーションはありますけどね)。
なので、出勤してから退勤まで、誰とも一言も話さずに終える人もいました。
不安と対人恐怖がバリバリだった私には非常にありがたい環境でした。そんな環境だからか、働いている人も大人そうな人が多かったように思います。
この部署では結構長く働きましたね〜。
慣れてしまうと実に単調です。時間の流れが遅く感じます。ベテランになってくると封筒の補充とか別の仕事もするようになるんですがね。
各作業ブースにはタイマーとカウンターがセットされていて、一人ひとりがどれだけ作業したか、作業ノルマを達成しているかが表示されており、またその結果が週1ぐらいでランキング形式で張り出されます。
まぁ普通にやってればノルマには達するし、ランキング下位でも特に何かあるわけではありませんでした(あまりにも遅いと指導が入るようですが)。
そうそう、派遣会社によってはランキングが高いと時給が上がるなんて話を小耳に挟んだことがあります。
この部署でもいろんな人が働いていたな~。
フリーター、主婦はもちろん、アイドルを目指している子、声優の下積みの人、介護のため親元に戻ってきた人、私と同じくうつ病で失業した人…それぞれが色んな事情を抱えて。
苦手な人もいたけど、優しい人が多かったな。働きだしてしばらくは誰とも話さずに仕事してたけど(というか話すタイミングがない)、話しかけてくれる人もいて、そこから輪が広がって、一緒に昼飯食ったり、飲み会開催してくれたり。
自分は実際働くまで、「こういう場所は社会不適合者みたいな人が、機械の歯車のように働く場所なんだろな」とか蔑んだ目で見ていたところがあって、たしかにちょっとそういう気がある人が多いのは事実だけど、みんな血の通った人間で、それぞれの事情を抱えながら生きてて、その人たちに助けられたり、一緒に笑ったり、上手く言葉で表せないけど、色んなことを感じさせられたな。
ではこの仕事のメリット・デメリットについてまとめます。
(メリット)
・最低限の人間関係で黙々と作業できる
・対人ストレスはほぼない
・シフト自由が効く(私がいた頃は1週間ごとにシフト希望提出)
・いろんな商品を実際に見れる
・職場に慣れて、知り合いができると居心地がいい
(デメリット)
・作業が非常に単調
・ずっと同じ場所に立っているので足腰を痛めるかもしれない
・同じ作業を何百何千回と繰り返すので、腱鞘炎になったりする人もいる(ならない人が大多数だけど)
・自分の作業履歴が監視されているので、休まず作業しなくてはいけない
・普通のバイトより疲れると思う
人と接するのが苦手な人や、うつ病がかなり回復してきた頃には良いバイトだと思いますよ。
(つづく)